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サステナブルな家づくりとは?~BESSの家『健康宣言』~

SDGsやサステナビリティといった言葉が当たり前になってきた昨今ですが、
BESSでは1999年に「健康住宅宣言」というものを発表しています。

人の心と身体の健康、そして環境の健康―これを意識して行動することがサステナブルな社会にもつながると考えています。

今回のnoteでは、この「BESS健康宣言」をテーマにした、BESSの家づくりについての社員インタビューをご紹介します!

写真左から、平、井谷、加藤

加藤 晴久
取締役 商品本部 責任者
2016 年 住宅メーカーを経てBESSに入社。
商品開発〜品質管理にいたるまで、BESS の家について幅広く管掌。

平 峻一郎
商品本部 商品開発セクションリーダー
2011 年 新卒入社。現場の施工管理などを経て、商品本部へ。 BESS の家の技術的な開発業務(構造・断熱・仕様・コストダウンなど)を担当。

井谷 真由美
商品本部 商品開発 所属
森林経営から木製品販売まで行う木質建材メーカーを経て2014年中途入社。
木の家に長く住むために重要となる塗装技術などの開発に従事。

余計なものはつくらない。

ー健康宣言の一つ目、「余計なものはつくらない。」とありますが、「長く住み継がれる家」とは具体的にどんな家なんでしょう。

平:BESSの家の大きな特徴の一つとして、ベーシックで個性的な企画・規格型住宅ということが挙げられます。
ベーシック」と「個性的」。一見相反する言葉ですが、これを両立するような設計を目指しています。
ベーシックとは例えば過度な装飾をしないこと、間取りも含めて、できるだけ普遍的なものになるように目指していくこと。
それでいて、どこか目を引くような個性的なデザインを追求する。

家族構成や暮らし方は変化していくものですので、購入時の一時のために設計するのではなくて、できるだけシンプルで普遍的なデザインやプランを目指しています。

加藤:我々はプロダクトアウトを行っています。一般的な住宅メーカーは顧客の要望を聞いて、それに合わせて設計をしますが、BESSは住宅のプロとして家というものを追求し、それらの考え方を企画・規格型住宅として、顧客に提供していくといったやり方にこだわっています。

特に大事にしているのが”デザイン耐久性”。それは長く使うためにとても重要な要素であり、飽きの来ない家とも言えます
木の良さは時間の経過と共に増していきますので、やはりずっと使っていくこと、お手入れしながら使い続けることがとても大切です。

井谷:そんなBESSでの暮らしを長く楽しんでいただくためには、建物としてもやっぱり長く使い続けられなければいけないと考えており、専門スタッフによる定期診断や、将来のメンテナンスに向けた資金を積み立てる制度、工事や点検の履歴を記録できる仕組み等、長く快適に暮らし続けるための「BESSユーザーサポートシステム」というものを確立しています。

また、BESSではもともと欧州材やカナダ材といった輸入材を比較的多く使ってきていましたが、数年前より国産の杉材をログハウスに使用しています

日本には豊かな森林資源がありながら、木材を有効活用出来ていないという課題が長年ありますので、木材の有効利用という点でも貢献していきたいと考えています。CO2削減というものも企業の社会的責任としてありますので、日本の未来を考えた取組みとして、国産材の活用を進めています。

2つ目の項目、「家を便利にし過ぎない」とは、世間の流れと逆行するようにも思えますが…?

加藤:BESSでは自然材である木をふんだんに使っていますので、適切なメンテナンスが必要です。ユーザーのお手入れが前提となりますので、やることが増えます。ただ、それは家と思い切り向き合って暮らすことになるので、家族と一緒に家が成長していくという思いで楽しんでいる方が多いです

例えば薪ストーブ。BESSユーザーは薪ストーブの採用率が高く、全体でも5割以上の方が導入しています。スイッチ一つで暖が取れるものでもないですし、薪を用意して乾燥させることを含めると、1年中やることがありますが、手間を超える魅力=火と共に過ごす時間の充実があります。こういった達成感や充実感を感じることが、日々の幸せにつながっていくのではないかと思います。

また、BESSユーザーは手を掛けて家を育てるという感覚があって、同じ価値観を持ったユーザーが多いですね。

BESSではLOGWAYコーチャー制度という、ユーザーがLOGWAY(展示場)でBESSの家を検討する顧客に、BESSの良い点悪い点を本音で伝えてくれる仕組みがあります。

これは普通のハウスメーカーでは絶対に考えられない事ですが、BESSに住んでいるユーザーが目的を持ってLOGWAYに遊びに来る。そんな人たち同士が仲間になり、どんどん繋がりが増えていくんです。

人間は本来繋がりたいという気持ちがあるはずですから、そういった意味でも、心の健康を保つきっかけ作りが出来ているのではないかと考えています。

3つ目「身体の健康」について、自然との調和のために心がけていることはどのようなことがありますか?

井谷:実はログハウスは一般的な木造住宅の約3倍木材を使用しており、大体50本ぐらいの木に囲まれて暮らしているということになります。そんな住宅だからこそ、俗に言う、森林浴に近いようなリラックス効果、自律神経が安定したりする作用は自然と体の健康につながっているのかなと思います。

加藤:実際に住宅の壁や外装材として木をふんだんに使用していますので、法的なハードルが結構高いんです。ただそこは仕方ないとあきらめるのではなく、何とかクリアできないかということにも挑戦してきています。
断熱や耐震性もそうです。特に今は省エネですね。

CO2削減に向けて、省エネルギー住宅に対する社会的な要請が高まる中、井谷が言ったような快適性といった別の評価指標を持って取り組んでいます。
今後大学の先生や公的な研究機関と研究を進めて、そういった評価指標、木が本来持っている良さを、建物の性能に入れられないかについて、これから取り組んでいこうと考えています。

井谷:快適性などの木材の感覚的な評価は、主観的な評価で数値ではどうしても表しにくい分野なんですが、そこをどうにか客観的に数値化できないかと考えています。
業界でも新しい分野で日々進化しているので、最先端技術を使ったデータでも皆が納得のいく結果を示したいですね。
他にも木材の防音効果や防臭効果、静電気が発生しにくいので埃が立ちにくい点などは、暮らしの中で実感できる木材の良さだと思います。

平:風邪をひかなくなったとも聞きます。免疫力が高くなるとか。

井谷:森林浴のフィトンチッドにもそういう抗菌作用はありますね。

平:実際、鉄筋コンクリート造の学校と木造の学校では、木造の方がインフルエンザによる学級閉鎖数が少ないという研究データもあります。そういったデータを積み上げることで、技術的にも効果を裏付けたいですね。難しいですが、やっていきたいです。

井谷:私たちは日本人なのでルーツを考えると、先祖は自然の中で暮らしていたというのがあると思うんですね。世界には様々な場所があると思いますが、日本は特に国土の約3分の2が森林ですから、自然と調和した中で暮らしていきたいというのが本能的だと考えています。
そういう日本人のDNAという意味でも、木材をふんだんに使った家というのに行き着きますね。

仕事するうえでのやりがいや面白さを教えてください。

加藤:商品開発部として、いかにこうした価値観を商品で実現出来るかというところが我々のミッションでもありますし、難しいところでもあります。その壁に立ち向かっていく挑戦にやりがいを感じています。

BESSの家を形にする上で、日本人とは、人間とはまで突き詰めているので、間違いなくそれが広がっていけば、日本の未来は明るい!と考えてやっています。

井谷:ここまで木材をふんだんに使用した住宅メーカーはなかなか無いので、当社で業界をリードしていかなくてはいけないという思いがあり、技術的にもすごくチャレンジングなことをしているなと感じています。
塗料メーカーや公的な研究機関と一緒になって新しいことにチャレンジしてできたものが、顧客の幸せにつながればという思いで取り組んでいます。

平:やはり木材を突き詰めている分、世の中に前例が無いことが多いので、大手ハウスメーカー以上の色々なことを考えて解決しなければいけない問題が多いです。それが解決したときにはやりがいは大きいですね。

ありがとうございました!

▼インタビューの様子は動画でもご覧いただけます!

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