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公私混同もしちゃいます!ワーママ社員による木育ワークショップ企画

木を扱う会社で働いていて思うこと

以前の記事で、BESSが取り組む自然保護活動「BESSフォレストクラブについてご紹介しました。
フォレストクラブでは、森林保全活動を行っている方々にご協力いただいて、フィールドでの活動のほか、より多くの方に森や木について知ってもらうために、LOGWAYで木のワークショップを開催したり、絵本の読み聞かせをしたり、さまざまな取組みを行っています。

「木を扱う会社」の社員として、フォレストクラブの活動はもちろん、日ごろから自然と森や木についてアンテナを張っていたりしていると、いろいろと伝えたい思いや情熱が膨らんできます。
特に以前、東京チェンソーズさんから「檜原村の森に来てみませんか?」とお誘いをいただいて、森や工場を見学させていただいた時には、日本の林業の歴史や現状、今後の課題についてなど幅広く教えていただき、何かできることはないだろうかと真剣に考えるきっかけになりました。

日本の林業についてさまざまな視点からご説明いただきました。知らないことだらけ・・・

そうした思いを届けたい対象は、BESSに関心を持ってくださっている方だったり、メディアだったり、広く世の中だったり、内容によりさまざまですが、これからの日本・世界をパスしていく相手であるわが子達にもぜひ伝えたい!

・・・ということで、ワーママ社員が中心になって実現したのが、BESSの木育ワークショップです!

東京・代官山で木と森を目いっぱいに感じる!

木の重さはどれくらい?においは?冷たい?興味津々の子ども達。

2022年2月には、代官山のBESS MAGMAに、社員の子どもが通う保育園の子ども達を招いて、森と木のワークショップを開催しました。東京の流行発信地のひとつである大都会・代官山ですが、敷地内に一歩足を踏み入れると、実はたくさんの木や草花、そして虫や鳥が!
電車を乗り継いで到着した子ども達は、周辺とはまったく異なる雰囲気にすでに大はしゃぎ。

敷地内のいろいろな木を触ったり、匂いを嗅いでみたり、葉っぱの色や形を比べたり。小さな苗が立派な木になるまでのお話を聞いて「え~!この木は70歳なの?おじいちゃんだ!」チェンソーで切ったばかりの木は「湿っていて冷たい!いい匂いがする!」

「木育」なので、絵本で木や森についても話しました

絵本で森や木の恵みについてお話を聞いた後は、実際に自分たちで木のスプーンづくりにチャレンジ。まだ粗いスプーン型の木を、ひたすらやすりで磨いていきます。
「すぐ飽きちゃうかな…」という大人の心配をよそに、子ども達は夢中になって磨き続けます。
「今日のごはんはこれで食べよう!」「ママへのプレゼントにするの」など、一片の木が道具に仕上がっていく様に、買ったものとはまた違う思いを感じてくれたようです。

オリジナルにこだわる子、見本通りに磨き上げる子、早々に満足する子、個性豊かで面白い!

もちろんワークショップの後は、暖炉でマシュマロを焼いて食べたり、木の家で思いっきり遊んで、そのまますやすやと床でお昼寝(!)など、LOGWAYを満喫してくれました。

保育園に木の香りがあふれた出張ワークショップ

木材の形や色から、発想を膨らませていく子ども達。やっぱり子どもは天才だ。

このご時世、なかなか園児を連れて代官山まで行くのは難しい…という園には、こちらが出向いての出張型ワークショップを開催。
室内でどんなワークショップができるだろうかと先生と相談を重ねながら準備を進めました。

当日は、保育園にママが来ることが嬉しくて、「私のママだよ!」とお友達に自慢する子どもに対して、講師役のママ本人は「いいから!座って!」という何とも微笑ましいやり取りからスタートです。
まずは数種類の木の枝を見比べて、「いろんな形があるんだねぇ」「こっちはトゲトゲ!」「この葉っぱ、○○公園で見たことがあるよ!」とどんどん意見が飛び出します。

比べてみると、葉っぱの色も形も全然違う!

絵本を読んで、「木は家がつくれる!」「木陰は涼しくて気持ちがいい」「木は食べられる実がなるんだよ」と、木の恵みについてもしっかり学んだら、お待ちかねの工作タイムです。

保育園の先生達が用意しておいてくれた小さな木材を使って、思い思いの形を作っていく子ども達。色を塗ったり、紙と組み合わせてみたり、空想のロボットや恐竜、ログハウスなどなど!
「こっちの木は軽いね」「あ~いいにおい!」など、五感をフル活用している様子に、社員たちも感無量です。あまりにも子ども達が夢中で取り組んでくれたので、先生も時間を延長してくれました。(ごめんなさい)

まさに十人十色。やっぱり木っていいなぁ。

園児向けのワークショップなので、お勉強というよりは手を使って楽しむ内容でしたが、まずは、ふだん公園や街で見かけても気にも留めない「木」という存在に関心を持ってもらうこと。家に帰って、パパやママに今日感じたことを話してもらうこと。すごく遠回りかもしれませんが、まずはこの一歩が森林保全や自然保護につながっていくと信じています。

ワークショップ開催後、何週間も経ってからも「〇〇ちゃんママー、この間の木の種類まだ覚えてるよ!ブナ、スギ、ウォールナット、ブラッドウッド!!」と自慢げに声を掛けてくれる子もいたりして、ワークショップの手ごたえを感じたワーママ社員でした。

自分たちの子どもが通う保育園ということで、線引きが難しい部分もありましたが、人として良いと思うこと、社会やいずれBESSにとって価値があると思えることであれば、公私混同もいいじゃないか!そう思えた経験でした。

LOGWAYは“森の入り口”です

日本の国土の7割は森林です。だけど、多くの人が都市部で生活している現代、なかなか森林とのかかわりを身近に感じる機会は少ないのではないでしょうか。
「林業」や「森林保全」と聞く遠い話に感じてしまうかもしれませんが、まずは木を触ってみる。公園の木の名前を調べてみる。そんなことから始めてみるのもお勧めです。

BESS MAGMAの入り口にある大きなヒマラヤスギ。1本1本じっくり木を見ると様々な発見があるはず!

これからも全国のNPO法人やBESSユーザーのみなさんをはじめ、共感してくださる方々と一緒に、楽しく真剣に活動を広げていきたいと考えています。全国各地のLOGWAYでは木工体験や薪割りなど、大人も子どももまずは楽しく木と触れ合えるイベントを企画・実施しています。

また今の季節、LOGWAYで大人気の薪ストーブ体験。暖かさを感じながら、ぼーっと火を眺めるだけでも十分に楽しいものですが、木と触れ合い、自然の恵みを感じたあとの薪ストーブは、改めて自然に感謝し、今自分たちが住む環境を大切に感じる、ひと味違う体験になること間違いなしです。

もしBESSフォレストクラブの活動や、木育などBESSのワークショップに興味を持っていただけたら、ぜひLOGWAYにお越しください。森の入り口で、お待ちしています!