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この家は「挑む装置」。BESSの四角い家、ワンダーデバイス裏話

『普通の住宅では飽き足らない、1%の人たちのための装置。』
これは、2004年に発売したWONDER DEVICE(ワンダーデバイス)の広告コピーです。

今回はBESSの代表商品のひとつ、ワンダーデバイスの裏話をお届けします!

当時の新聞広告。潔い…

合言葉は『どこにもない発想の家をつくろう』

今から約20年前、商品開発がスタートし、まず浮かび上がってきたのが、
「なんでもありのワンボックス」というフレーズでした。
ただの四角い箱ではない、暮らしを楽しむための「装置」
「ワンダーな毎日を創りたくなる装置」から、ワンダーデバイスというネーミングが生まれたのです。

当初のコンセプトは「ラフ&スマート」

家を装置としてとらえるという発想

BESSの原点でもある、「家は道具」という価値観。
資産価値より、活用価値。
使い倒してナンボ。

開発において、機能や効率、家族構成を先行させてしまうと、旧態依然のスタイルから抜け出せなくなってしまう。それでは面白くない!
だから、ワンダーデバイスは、「いかに暮らしを楽しむか」のアイデアを先行させ、そこに、快適に暮らせる生活機能を盛りこんでいきました。

どうすれば暮らしを楽しめるか、を考えつくす日々

「家の中に落とし穴!」
「階段を無くしてハシゴにしよう」
「消防署にあるようなポールでスベリ降りればいい」

いかに暮らしを楽しむか、という発想で、何でもアリ、冗談半分の突き抜けたアイデアが飛び交いました。

スベリ棒にウンテイ、ハシゴde本棚…様々なアイデアが形になりました。

どれも実生活にはなくてもいいものかもしれない。
ですが、それを面白がることが遊びごころであるとBESSは考えています。

住宅では‟禁じ手”だった「看板建築」

実は、苦戦したのは外観デザイン。
綺麗で論理的には正しい…だけど「面白くない」!そんな喧々諤々、紆余曲折を経てたどり着いたのが「看板建築」でした。
看板建築は、古くからの商店や店舗兼住宅に用いられる建築手法で、建物の前面をまるで看板のように飾り立てるというもの。
この看板建築、当時の住宅デザインにおいては「禁じ手」というのが建築業界の常識。
社内でも「外観だけ飾り立てるのはどうなのか?」と賛否両論。
しかし、『人の歩まぬ道こそBESSの道』。
「本歌取り」ではないですが、何かを参考にしても、それを超える本物をつくればいい、そんな意気込みから、個性的な外観デザインが生まれたのです。

当時のフェイスデザイン。

「出自はログハウス」だからできた空間

ワンダーデバイスは、ログハウスメーカーだからこそのDNAを受け継いでいます。
丸太を組み上げた、シンプルで丈夫な造り。ログハウスには元々柱という概念がなく、それはワンダーデバイスの特長のひとつである、「がらんどうの大空間」にもつながっています。
自然材をふんだんに使った室内や吹き抜け、太い梁の見える天井…
作りこみ過ぎないラフ感や、外観のクールさと、室内の木の温かさの‟相対の妙”を意識したガルバリウムのデザインも、ログハウスのエッセンスを活かしたBESSならではのデザインです。

そして「挑む装置」へ。

発売から約18年。コンセプトやデザインのリニューアルを経て、現在は「挑む装置」を愛称に、個性豊かな3シリーズを展開しています。
全国のLOGWAYでは様々な設えのワンダーデバイスが見られますので、ぜひ実際に体感してみてくださいね!

▼ワンダーデバイスユーザーの暮らしもぜひご覧ください。

【今回の書き手】BESS note編集部 ウエダ
記事の中で紹介した「スベリ棒」や「ウンテイ」、ほんとに設置している人いるの??とお思いかもしれませんが、結構、人気なんです。「ウンテイ」は洗濯物の部屋干しにも使えるという裏ワザも(笑) 
ちなみに代官山のBESS MAGMAにあるワンダーデバイスには‟土俵”があります。気になった方、ぜひ遊びに来てくださいね!