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【イベントレポ】移住とこれからの暮らしについて考える『クラシガエトーク』を開催しました!(前編)

代官山 BESS MAGMAにて、移住や、「これからの暮らし」をテーマにしたトークイベントを開催しました!今回は、動画とともにトークイベントのレポートをお届けします!

BESSが移住で大事にしたいこと

移住に限らずですが、BESSでは、場所よりも先に、どんな価値観で生きたいかを大切に、暮らしを考えませんか?という提案をしています。
そんな、「どこで」の前に「どう」暮らす?をテーマに、編集者の宇都宮ミゲルさんと写真家の西山勲さんと語り合いました。

ここからは、動画とともにイベントのハイライトをお伝えしていきます!

まずは、今年「お気軽移住のライフハック100」も上梓された宇都宮さんに、ご自身の移住の経緯や現在の暮らしについてお伺いしました。

都会から思い切って移住するまで

▼こちらは宇都宮さん宅のご近所の風景。

めちゃめちゃ自然豊かですてきなところ…
元々移住や自然志向が強かったのかな?と思いきや、宇都宮さんご自身はそうでもなかったそう。意外!

奥さんの「自然の中で暮らしたい」という思いに対し、編集のお仕事をされていることもあり、「都会じゃないと仕事できないから…」とごまかしながらのらりくらりと奥さんの話をすり抜けていたそうなのですが、いよいよかわしきれなくなり(笑)移住を決断したのだそう。

いざ暮らし始めてみると、「人に言いたいことがたくさんあるぞ」ということで、ご自身の経験や実感を基に「お気軽移住のライフハック100」の出版につながっていったそう。

「お気軽移住のライフハック100」を一部ご紹介!

ここからは、BESSも共感したライフハックをいくつかご紹介していきます!

「自然への親しみ方を教えよう」

移住後にお子さんが生まれたという宇都宮さん。
普段目にする風景、自然と密接した暮らしの中で自ずと情緒豊かになるお子さんの姿をみて、「自分自身何も知らなかったな」と気づかされたそう。
『植物や天候の変化、季節の移り変わり…そうしたものを目の当たりにして気づいたことは、移住で得た大きな収穫のひとつ』
『五感を使って生きるというのはすごく人間的』
と語られていたのが印象的でした。

「どこに住むより何がしたいか」

『移住では ‟ここに住みたい”をゴールにする人もいますが、場所にこだわりすぎると、いざそれが達成されると燃え尽きてしまい、そこからどうする?となってしまいがち

何をしたいかを念頭に置いて、そこから場所を考える。‟人の少ない場所がいい”    ‟とにかく川の近くに。きれいな川さえあればいい” など、子育てだったり、自分の生活のリズムだったり、趣味の追求だったり…何をしたいかが大事だとつくづく思いますね。そこに目標を設定すると、移住後も、どうやって生活を作っていくか、クリエイティブに暮らしを楽しめる。どうなりたいか?何をしたいか?に主眼を置くことが、どこに住むかより重要なことなのでは。』

これはBESSの「クラシガエ」にも通じる考えだなあと思います。
ともすれば「移住さえすればその場所が自分を幸せにしてくれるんじゃないか」という考えに陥ってしまうこともあるかもしれません。
巷で発表されている‟移住地人気ランキング”なんかも、必ずしも自分に当てはまるものではない、と思うくらいがちょうどいいのかもしれないですね。

「不便を楽しめ」

『移住して、実際すごく不便は増えている』と宇都宮さん。しかし、移住して一番良かったこととして、こうお話をしてくださいました。

『都会に住んでいた時は、ちょっとした身の回りの困りごとに、全てお金を払って解決していたことに気づいたんです。今は、小さなことを少しずつ自分でやらなければならない状況が逆に楽しい。DIYとか全然好きじゃなかったし、やる機会もなかったけれど、今は自分で床を貼ったりして… 
もちろん、100%自力で生きることは今の時代できない。だけど、少しでも、自分の工夫とアイデアと技術で暮らしをつくっていくということが、大げさかもしれないけれど人生においての一番喜びじゃないかなと思いますね。どれだけ小さなことでも、今までできなかったことが自分でできるようになる。楽しいと思う瞬間が増える。あえて不便な場所に身を置くというのはなかなかいいことかなと思っています。』

仕事とか人生観にも同じことが言える

ここまで、「お気軽移住のライフハック100」の中から、移住において大事にしたいことを宇都宮さんとお話してきましたが、移住だけでなく、人生における行動や決断にも言えることだなあ…と感じました。

『5年先10年先を精密に予測することは不可能だけど、人や場所など、予想外に素晴らしい出会いのチャンスを逃がすのはもったいない。誰しもが移住したほうが絶対いいとは思わないし、それぞれの方が最適な道を選択していけばいいと思うんですが、人生の大きな決断においては、やらない理由を自分の中で並べがち。ちょっとやってみると、障害だと思っていたことは全然そうではなかったり、それどころか予想外の喜びが降ってくることも往々にしてある。
チャンスや、やりたい気持ちを大事にして、状況に対応していく。
何かあったらその時に解決していけばいいやというちょっと気楽な気分で決断してもいいのかな、と思いますね』

これまで以上に先の見えない時代だからこそ、思い切って飛び込んでみるというのもおもしろいのかもしれないですね。

▼動画はこちら

イベント本編はまだまだ続きます!
後編は、写真家の西山勲さんをゲストに、「どう暮らす」「どんな価値観を大切に生きていきたいか?」のヒントになりそうなトークが展開されました。そちらは次の記事で!

宇都宮ミゲルさん:編集プロダクション「miguel.」代表
デザインや旅、スポーツ、音楽、ビジネスなどを主な対象に執筆・編集。2015年に東京と浅草から奥多摩の山中にある古民家へ移住。夫婦で子育てをしながら田舎暮らしと仕事を満喫。移住を機に移住専門誌「LOCOLA」を発刊、現在は里山暮らし専門誌「soil.mag.」をプロデュース中。2022年5月「お気軽移住のライフハック100」を出版。

▼宇都宮さんの「お気軽移住のライフハック100」はこちら!

▼BESSのクラシガエはこちら


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