拝啓、樋口一葉さま。あなたの名前を付けたログハウス「G-LOGなつ」の話
「おでこのきれいな女性(ひと)がいました。」
BESSのログハウス、「G-LOG(ジーログ)なつ」のキャッチコピーは、こんなフレーズから始まります。
今回は、私がBESSの家々の中で一番好きなシリーズである、「G-LOG なつ」について、『どうして建物に人の名前をつけたのか?』という裏話をお届けします。
まずはG-LOGのご紹介から。
日本の「軒下文化」から着想を得た‟超ベランダ空間”
G-LOGは、力強く空に伸びるシャープな「ヤジリ屋根」が特徴のログハウス。そのいち推しポイントは、‟超ベランダ空間”「NIDO(ニド)」。
この「NIDO」は、かつて日本の家に当たり前にあった「軒下」から着想を得ています。
近所の人が気軽に行き交い、おしゃべりを楽しんだり、ちょっとした作業をしたり…
家の外でも内でもない、そんな中間領域である軒下が持つ暮らしの文化。
食事を楽しむ、外の空気を楽しむ…NIDOによって、暮らしの楽しさが何倍にも広がります。
「なつ」の由来は樋口一葉
そんなG-LOGには、「なつ」という‟愛称”がついています。
「なつ」は、樋口一葉の実名「奈津」から。
才能にあふれる、未来を切り開いた近代女性のはしりである一葉。
聡明で快活、人を惹きつけるウィットに富んだ人。
BESSが大切にしている日本人の感性や、G-LOGのもつ凛とした佇まい、そこで暮らす住人像のイメージに、一葉のそんな人柄がしっくりきました。
ログハウスのもつある種の「野暮さ」も受け入れながら、ログハウスでしか描けない新たな境地を開拓するんだという思いを、
女性として生まれたきた運命を受け入れ、女性でしか書けない境地に達した一葉になぞらえて「なつ」という愛称をつけました。
BESSが家に‟愛称”をつける理由
BESSでは「どんな家がいいか」の前に、「どんな暮らしがしたい」「どんな生き方がしたい」というイメージを持つことが大事ではないかと考えます。
建物の風貌や、LOGWAYに建つ家の設えから滲み出る住人の息遣い。
『この家は、こんな人に選ばれたくて生まれてきた』
それはいわば「家」を「人」と捉え、それぞれのもつ個性を‟愛称”という形で表現することで、直感的に家と自分との「相性」を感じてほしいという思いから。それが、BESSが商品に‟愛称”をつける理由です。
日本人の感性や、そこから生まれる文化を大切にしたい
G-LOGは、Global(世界)へ向けて、Local(日本)を極める‟Glocal”という考えから名付けました。
「軒下」や、「土間」など、効率重視の現代ではあまり見られなくなってしまった日本の暮らし文化を大切に、日本人の感性が活きる暮らしを提案したい。それを世界にも発信していきたい。
そんな思いがBESSの根っこにはあります。
Instagramでは、たくさんのBESSユーザーのG-LOGの暮らし写真が見られます!ぜひ「#gログ」もチェックしてみてくださいね。