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【イベントレポ】『感性の飛び火』vol.1〈後編〉足るを知る、縄文人

「人間らしく、おもしろく生きる」をテーマに、それぞれの分野で活躍する人のことばや価値観が、未来に向けた発見や気づきへの刺激になる…
そんなトークをお届けするBESSの新企画「
感性の飛び火」。

1月に、代官山のBESS MAGMAにて、初のトークイベントを実施しました!
第1回は、文筆家の譽田亜紀子さんと、縄文文化について語り合いました。

▼前編はこちら

▼トークイベント動画(後編)はこちら

ここからは、譽田さんとのトークで特に共感したところをテキストでもお届けします!

縄文時代への共感ポイント

編集部:譽田さんが縄文時代に共感する点ってどんなところでしょう?

譽田さん:自分たちがとても小さくて弱い存在である、というのをよく分かっていた人達なんだろうなと思うところですかね。
現代に暮らしていると、全て人間中心に社会が動いているような気になりますよね。
縄文時代は当然こんな明るい世界ではなくて、森の中では夜は本当に真っ暗。暗闇でいろんな獣の鳴き声や匂いの中で生きていくって、やっぱり自分達がとても小さな存在だと感じるはず。
ちょっと自然が怒ったらすぐ自分たちの命は取られてしまう、そんな中ではとても謙虚にもなるし、すべてを奪い取ろうとか独り占めしようとか、そういう発想って起きにくいと思うんです。

譽田さん:コロナ以降、「利他」という言葉をよく聞くようになりましたが、縄文人たちにしたら当たり前。
彼らにとって、生きていくことは他者と共にあって、自分ひとりでは生きられない。
今いる集団と共に生きていくためには、 少しずつみんなが融通しあう、気持ちも食べるものも分けながら生きていく。それが結果的に自分の生存率も上げることにつながる。
実は利他と言いながらそれは翻って、他者への行いは全て自分に返ってくるということ。そういうのをちゃんと縄文人たちはわかってたんだろうなっていう気はしますね。


イベントを終えて

「人間も自然の一部」「程々」「原っぱに天幕」…BESSが伝えたい暮らしや生き方の価値観としてカタログなどで発信しているフレーズです。

縄文人の価値観は、こうしたBESSの価値観と非常に近いところがあるなと感じるものでした。

『持続可能な社会に向けての最先端だと言われてることを、実は縄文人たちもすでにやっている。逆を言えば人が生きるということはそれぐらいもっとシンプル「足るを知る」ということを知っていれば、本当はこの地球上でもっと長くうまく自然環境と共に生きていけるんだなということ、縄文時代を見ると何かそこに生きるヒントがあるような気がしますね』

時代の最先端ばかりに目を向けるのではなく、1万年以上前の縄文人たちが当たり前にやっていたことからも、学べることがたくさんありそうです。

譽田さん、どうもありがとうございました!

本編終了後も質問がたくさん飛び交い、とても盛り上がりました!

【今回の書き手】BESS note編集長 ウエダ
本編では譽田さんにBESSの家の印象もお伺いしています。
気配を感じる家っていいなと思います。それは無機質じゃないってこと。それが実はそこに暮らす人の居心地の良さなんかを作るんじゃないかなと思ったりするんですよね。」他にも竪穴式住居とBESSの家の共通点も!?
ぜひぜひ本編もご覧ください。

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