未来はどこだ?‟建築家ではなく構築家でありたい” チーフデザイナーが語る「栖ログ」【後編】
栖ログの開発を担当した、BESSチーフデザイナーの山中祐一郎。実は栖ログだけではなく、2001年以降、BESSの顧問デザイナーとしてBESSのすべての商品開発に携わっています。今回は、山中とBESS公式note編集長の植田が、BESS流の未来の暮らしについて考えてみました!
「未来」はどこにある?
みなさんが「未来の暮らし」と言われて思い浮かべるのはどんな暮らしでしょうか?昔見た映画のように、クルマが空を飛び、ロボットが家事をしてくれるような生活かもしれませんね。そんなテクノロジー満載の暮らしも気になりますが、BESSが考える「未来」は少し違います。
植田「山中さんから見た栖ログのおもしろさってどんなところでしょうか?」
山中「未来っていうと、例えば高層ビルとかガラスチューブの中を移動するような世界をイメージするかもしれませんけど、僕は自然の近くで、森に囲まれて暮らしたいなと思います。家だって素朴な小屋の方が気持ちいい。その究極がこの栖ログだと思っています。不便だけど、ワクワクする。それってすごく未来的だと思いませんか?」
植田「『こっちの方が楽しいよね』っていう提案ですよね。栖ログの真ん中に座っていると、天井が高くて本当に気持ちいいと思うんですけど、この直感的な感覚を大切にしたいです。」
“建築家”ではなく“構築家”でありたい
話は栖ログだけではなく、山中自身の活動についても広がっていきました。
植田「建築デザインに縛られず、多種多様な領域で活躍されていますが、活動する上での共通項はありますか?」
山中「イギリスに留学して建築を学んだのですが、日本では“architecture=建築”ですけど、もともとの“architecture”の意味って、もっとすごく大きいんです。日本語で言うと“構築”という方が近い。構築と捉えると、自由にいろいろなアウトプットができるんですよね。だから“建築家”ではなく“構築家”と思うようにしています。」
植田「“構築家”とはおもしろい表現ですね!確かに“構築”と考えると、枠に囚われない発想が生まれそうです。」
山中「そう、僕は農業もやっていますけど、共通項としてあるのは、人間の暮らしや文化にまつわる仕事に広く取り組んでいきたいということですね。そういう意味ではBESSの仕事はど真ん中だと思っています。21年間、いろいろなアウトプットをしてきましたが、それ以上にインプットが多いですね。」
植田「人間の生き方の本質や文化にまつわることは、BESSが暮らしを通じて伝えていきたいことでもあるので、そこがBESSと山中さんの共通項なんでしょうね。」
続きはぜひ動画でご覧ください!
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いかがでしたか?
「なんだかおもしろいな」と感じてくださった方は、建物の見どころや、「小屋に暮らす」おもしろさなど、より詳しく栖ログを徹底解剖している、「栖ログ特別インタビュー」もぜひご覧ください。
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もっと詳しく栖ログについて知りたい、未来の暮らしを考えてみたいと思ってくださった方は、ぜひお近くのLOGWAYに遊びに来てくださいね。詳細な資料やVRなど、栖ログを体感いただけるコンテンツをご用意してお待ちしております。
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