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高尾で、ランとライフを考えた一日。

今回は、先日行われたイベントのレポートをお届けします。「え、BESSって家だけじゃなくてそんなこともしてるんだ」となるかもしれませんが、お付き合いいただけたら嬉しいです!

BESS所属のパラアスリート 永田さん

今回のイベントの主役は、BESS所属のパラアスリートで、東京2020パラリンピック マラソン銅メダルの永田選手。

▼永田さんについてはこちら!

「みんなで走って、(ビール飲んで、)話してみよう!」

事の発端は、永田選手とBESSの広報担当・山本のこんな会話から。
ふだんは新潟のLOGWAYを中心に活動している永田さん。


「たまには、LOGWAYを飛び出して活動したいですよね」
「全国各地に、永田さんと一緒に走りたい人がたくさんいるかも」
「そうかも」
「永田さんと一緒に飲みたい人もたくさんいるかも」
「それならビールですね」
「高尾でクラフトビール飲めるカフェ、ありますよ!」
「走って、温泉入って、ビール飲みながらトーク。決まりですね!」

・・・ということで、一緒に走って、暮らしの話もして、いろんな地域の人と関わっていこう!そんな思いでこのイベントが実現しました。

第一回目は、トレイルランのメッカである高尾山。そして、ゲストは永田さんが「いつか一緒にイベントやりたいな」と考えていたという、トレランのパイオニア、井原知一さん。

井原 知一(いはら ともかず)さん
2007年、IT企業から、スポーツ商社へ転職。当時、身長178センチ、体重98キロ、BMI32の肥満。 その体格から、BMIを下げるダイエット企画の社員サンプラーとなる。 1日30分、毎日トレッドミルで走った結果、3ヶ月で7キロの減量に成功。
それ以来走ることが ライフスタイルとなり、トレイルランニングとも出会う。現時点で100マイルを65本完走(2023年2月時点 日本人最多記録)。 現在の夢は100マイルを100本完走することと共に走る楽しさを広げていくこと。


・・・さてさて、どんなイベントになることやら。


当日はまさかの雨。。。走りたかったな、トレイル。

3月25日(日)東京・高尾山口駅前に、ランナーが集まりました。
天気は雨。。
肌寒い空気の中、およそ8キロのランニングがスタート。
本当は、高尾山をみんなでトレイルランしよう!という企画だったのですが、雨のせいでトレイルがぬかるんでしまい、急遽ロードに変更。

・・・でも、いざ走るとなったらこの笑顔。


高尾山口駅を離れ、桜の咲く田舎道へ。


走り終えて。8キロは皆さんにとっては"アップの距離"だそうです。
メダルをかけて。これ、ぜひ一度やってみたいですよね


ポジティブモンスター 2人のトーク

そして、第二部は高尾のカフェ「myhome」に場所をうつしての、永田さんと井原さんのトークショー。これが控えめに言っても、普通の人からすると「ぶっとんだ」話ばかり。
(タイトルに「ゆるトーク」って書いちゃったよ。)
お二人に共通していたのは、「超がつくほどポジティブ」ということでした。

トークは、永田さんから井原さんへの問いかけからスタートしました。

広くて気持ちいい「myhome」店内には、お二人の話を聞きたい人がたくさん。
井原さんに質問をぶつける永田さん。

永田さん:なんで100マイル100回やろうと思ったんですか?

井原さん:100マイル(=160キロ)走ると100マイラーという称号が得られるんですけど、あれ、これ100回走ったら10000マイルって称号得られるのかな、それってクールだなって。もともと100っていう数字も好きだし。って、なんとなく冗談っぽく始まったんですが、いま65本走り終わって、残り35本。年に4本走ると考えたら、あと9年。いま自分は46歳になる年で、「あと9年間楽しめるんだ」って思うんですよね。

静かな語り口で、ぶっとんだレベルの話をする井原さん。

永田さん:100本目はどんな感じになるんですかね?

井原さん:100本目は、初めて100マイルを走ったのと同じコースで締めくくりたいですね。初めてのコースは、その時の辛さ、痛み、感動、空気の匂いやゴールの瞬間のゲートの輝き、迎えてくれた人と交わした言葉、、すべて覚えてるんです。100マイルを100回走ってきたからこそ感じられるものがあると思うんです。その景色を見たいですね。

会場の皆さんも、お二人の話に興味津々。


思わず、myhomeの店主、キドさんも質問。

キドさん:永田さんは、走る時どんなことを考えてるんですか?例えば落ち込むこととかあるんですか?

永田さん:そうですね、レース中に思ったように走れない時は、もう一人の自分を作って、自分を盛り立ててます。ネガティブになってる自分を上から俯瞰して、その原因を考えるんですよね。
原因が分かると、うまく対処できるじゃないですか。レース中にゼーゼー言って苦しくても、それって、『俺苦しい!』という姿を観客に見て欲しいだけじゃないの?本当はもっと冷静に走れるんじゃないの?って自分に問いかけて。そうすると、スッと力抜いてまた走れるっていう。

山本:井原さんは、スランプなんかでネガティブになってしまった時はどうしてるんですか?

井原さん:そうですね、うまくいかないと思った時は、寝ますね。

山本:例えば悔しかったり、モンモンとしちゃって夜眠れない、というようなことはないんですか?

井原さん、永田さん:ないですね!


その後、話はBESSのことへ。

ワンダーデバイスでの暮らしについて語る永田さん

ジョギング中によく「LOGWAY BESS新潟」の前を通っていたという永田さん。「ふとLOGWAYに足を踏み入れてみて、ワンダーデバイスに一目ぼれしちゃいました」と語ります。
会場の皆さんの中にも、BESSを知っている方も多く、皆さん興味深々で聞いてくださいました。

おわりに。

なぜかみんなで「すしざんまい」のポーズ

今回のイベント、トークテーマは走ることが中心でしたが、いろいろお話を伺うと、その根底は「生きること」「暮らすこと」に繋がっているんだな、と強く思いました。

きっと、永田さんや井原さんは、毎日を生き切っている。
今日やるべきことを全て全力でやりきって、力尽きたところで床に就く。
上手くいくこともあるし、上手くいかないこともある。でも、それも含めて今の自分。また明日、全力で頑張るしかない。その先に見える景色はきっと素晴らしいものになる。

BESSにも「出かけたくなる家」という言葉があります。
至れり尽くせり、住む人を甘やかしてくれて、ずっと家にいたくなる(=家から出たくなくなる)そんな家じゃなくて、至れり尽くせりの機能よりも、人間が本来持っている感性を呼び起こし、明日へのエネルギーをくれる家。「よし、明日も頑張ろう!」と思って、外の世界へ出かけていきたくなる家。そんな家がいいんじゃないかとBESSは思っています。

誰にでも毎日の暮らしがあります。今日やるべきことを精一杯やって、ゆっくり休んで、また明日頑張ろう。
ちょっとした共通点を発見したイベントでした。


【Special Thanks】
お近くの方は、ぜひ訪ねてみてください。ご夫婦の営む暖かいカフェです。

【今回の書き手】BESS note編集部 山本

BESS歴20年。雑誌やWebなど、BESSの宣伝を担当。写真が大好き。最近は全国のLOGWAYイベントの様子やユーザーのポートレートを撮っています。大きなカメラを持ったメガネの人物がいたら、それは私です。LOGWAYでお会いしましょう!

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