【人が行き交う、懐の深さをもつ家】 自社の家を建てた社員に洗いざらいインタビューしてみました #06・程々の家
『人を迎える、そういう暮らし方が良いと思っていて。この家だからこそよりそうした関わり合いが生まれているような気もします』
社員BESSユーザー紹介企画、今回は夫婦でBESS社員!という「程々の家」に暮らす、関さん&高梨さんのインタビューをお届けします。
ーBESSに入社したきっかけを教えてください。
高梨:
大学ではどう住まうか、という勉強をしていて、暮らし方や住まいそのものに興味がありました。
ハウスメーカーを大手から順番に受けていましたが全落ちで、自分には向いてないんだ‥‥と思っていたときに、建築系の雑誌に「自然に還れ」という広告を出していたBESSのことをふと思い出して。説明会に行ってみたらドンピシャだったんですよね。
関:
僕は新卒では別のハウスメーカーに就職したんですが、住宅業界を選んだのには理由があって。
学生時代ボランティア団体でフィリピンやカンボジアの孤児院を支援する活動をしていました。活動を通して無垢な子供たちが信頼してくれる姿に、人間愛を学んだというか、人と人とのつながりは、日本よりも自分が見てきた途上国の方が純粋で、核家族や隣近所との関係の希薄さに、自分なりにアプローチできないかと考えるようになりました。
そう考えたときに、住まう環境としての住宅、かつ、シンプルに素材を活かした木の家に関わる仕事がいいなと。神社仏閣が好きだったので宮大工になりたいとも考えましたが(笑)
大手ハウスメーカーに内定をもらえて3年半営業として働きましたが、やりたい現実とは違っていた部分もあったりして…そんな時に、ふとボランティア団体のOBとして知り合ったBESSの社員の方のことを思い出して。縁あってBESSに入社しました。
ーBESSの家、最初はどんな印象でしたか?
関:
「木の家がいいな」と前職も木質系のハウスメーカーを選んだはずなのに、「こんな家あるんだ!」という印象でした。デザインが変わってるというのもそうですが、大きな吹き抜けもそうだし、縛られていない感じというか。
前職で「住宅業界ってこういうものなのか」と思っていたところにBESSに出会って良い意味でショックを受けたというか、救いを求めたところがあったのかもしれないですね。『こういうのあってもいいよね』みたいな。それでも当時は『まあ、住まないけどね』と思っていましたが(笑)
ー同僚から夫婦になったおふたり。BESSの家を建てるまでの経緯を聞かせてください。
高梨:
結婚したのが2019年で、翌年には契約していました。BESSの家にいつか住みたいという思いはありながらも都内のマンション住まいで、家を建てることも考えてなかったですね。
関:
たまたま地元に戻るという話になって。生まれ育った環境に帰って子育てをするのも良いかなと。
ー「程々の家」を選んだ決め手を教えてください
高梨:COUNTRY LOGか程々の家か…と迷っていたところで代官山のBESS MAGMAに行って、一目見た瞬間にこれだ!と。
屋根の構えとか、深くどっしりとした佇まいなど、そこから引き込まれていった感じです。元々古建築が好きだというのもあってああいう雰囲気が好きで。
ー間取りや部屋の使い方、どんな感じですか?
関:
敷地対応があったので少しキッチンの位置など変更しましたが、正直バランス的には余計なアレンジは不要だなと思いますね。
外観も含めて、空間設計は考え抜かれているんだな~と実感しましたね。
1階は玄関から土間+薪ストーブとLDK,そして和室があります。
和室は子どものおもちゃ置き場になっていてまだ使いこなせていませんが、瞑想部屋にしたいな~とイメージを膨らませています。
2階は現状は書斎兼仕事部屋と寝室、子ども部屋といった感じです。
ー好きな場所や過ごし方は?
高梨:
1階はフルで空けられるサッシにしたんですが、大開口を開け放ったとき、庭と何の隔たりもなくて本当に気持ちいいです。
車通りも少ないので 虫や鳥の声が聞こえる時間や、外も中もない感覚になれるのがすごく好きな時間です。
あとは広縁ですかね。広縁や庭に、自分以外の人がいる景色が好きで。
学生時代、沖縄の古い暮らし方を研究していたんですが、庭や縁側に勝手にどうぞ、と人を迎える、そういう暮らし方が良いと思っていて。植木屋さんに入ってもらった後にお茶をしたり、近所の人が腰かけていったり…理想に近い雰囲気になってます。庭は忙しいと雑草がボーボーになっちゃいますけどね(笑) 広縁でさんまを焼いたりご飯を食べたり、楽しんでます。
関:
僕は2階のロフトのところからリビングを見下ろせる景色ですかね。
人のいる気配を感じるところ。子どもが遊んでいる声が聞こえると、空気にやわらかさがあっていいな~と感じます。
ー実際にBESSの家に住んでみて実感することは?
高梨:
関家は親戚がたくさんいて、その交流にびっくりしたんですけど。親戚づきあいが多いことに憧れもあったので、新鮮で楽しいです。
季節の行事にはかならず親戚が集まるし、昔ながらの薬やしょうゆの貸し借りみたいな…おすそわけもとにかく色々もらってます。親戚だけじゃないご近所さんも含めて、人の行き交いがたくさん。
BESSの家じゃなくてもそうだったかもしれませんが、この家だからこそ、よりそうした関わり合いが生まれているような気もします。
ーお子さんはどんな様子で成長していますか?
高梨:
マンションだと走っちゃいけない、大きな声ださない、と気を付ける…という話はよく聞きますが、そういう制限はないかなあと思います。ご近所さんのところに勝手に出かけていったりするし(笑)
自分たち以外の大人がいっぱいいる環境はいいなあと思いますね。真似する対象の大人がたくさんいて、いつ覚えたの?ということばかりです。
ーこれからやりたいことはありますか?
関:
家庭菜園とか庭いじりをもっと楽しみたいです。この間もちょっと畑を枕木で囲ってそれらしくしてみたり…この家に暮らして植物や自然に向き合う時間が増えましたね。
高梨:
より季節や風習みたいなものを大事にするようになりました。
ご近所から旬のものをいただいたり、七五三に赤飯を炊いたり。子どもの日や桃の節句に合わせて餅つきもしました。そういう行事や風習を昔は気にしてなかったけど、肩肘はらずに自然にやれたらいいなと思います。
ーこの先、どう暮らしを楽しみたいですか?
高梨:
MAGMAの程々の家には『野暮は揉まれていきとなる』と広縁の柱に刻まれていますよね。ここに暮らすと背筋が伸びるというか、自分がありたい姿に近づいていけたらと思ってます。
親戚やご近所づきあいも、確かにめんどくさいこともあるかもしれないけど、そういう風に与えられた環境をおもしろがってやろうと思ってます。
都心に住んだら便利で楽かもしれないけど、元々日本人が持っている協調性やつながりを大事にするところとか…この家を通じて自分たちも学ばせてもらってるところはありますね。
関:
程々の家は、BESSの家の中でも『屋号勝ち』と社内で言われるような家。
まだまだ自分は未熟者ですが、この家に似合う人間になりたいなと。
親戚やご近所づきあいの話もありましたが、このあたりはちょっと歩けば自然がたくさん残る場所。実家に変わる機能というか、この家の懐の深さをもっと活かしていけたらと思ってます。
関さん&高梨さん、ありがとうございました!
(インタビュー・書き手:BESSの家 note編集長 植田)
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