BESSのモデルハウスには住人がいる!?知るとさらに楽しい、暮らし体験の裏側
BESSの暮らしを体感する場所、LOGWAY。そこに建つ家々も、一般的な「モデルハウス」とは違った設えを意識しています。今回は、そんな「LOGWAYの暮らしの設え」について、担当者がご紹介します。
以前の記事で、「BESSが ”住宅展示場” ではなく ”LOGWAY”と名乗るワケ」をご紹介しました。BESSにとって、家は面白く生きるための道具。住む人が持つ価値観や日常の積み重ねで、家が出来上がっていくと考えています。LOGWAYも、ピカピカで便利な最新設備やお洒落なインテリアを見比べるのではなく、訪れた人がLOGWAYの家々に住まう人の生き方を感じ、「自分なら…」とワクワクしながら妄想を膨らませる。そんな場になればいいな、と考えています。
だから「展示場」という言葉を使いたくないのと同じように、「モデルハウス」や「演出」「スタイリング」という言葉もしっくりこない。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、敢えて「LOGWAYの家々」や「暮らしの設え」と言ったりしています。
私たちがLOGWAYの家の設えを考える時、はじめに取り掛かるのは、「住人」を想定すること。家の個性やLOGWAYのある地域の特性などを踏まえ、どんな価値観の、どんな家族が、どんな風に暮らしているのか、なぜ沢山ある家の中からその家に住むことにしたのか、などなど。
時には芸能人に例えたり、社員に当てはめてみたり、BESSの家で暮らすユーザーをイメージしたりと…メンバーでとことん話し合って、家族構成や年齢、趣味などの細かい設定に落とし込んでいきます。
住人像が固まったら、次はとにかく”その人”になりきります。私にBESSの暮らし表現を教えてくれた大先輩は、「憑依するのよ」と言っていました。もしかしたら、役者さんの感覚に近いかもしれません。
例えば寝室。「家族みんなで川の字で寝たい」「仲の良い夫婦でも寝室は別がいい」「寝室なんて概念に捉われず、その日の気分で好きなところに寝たい」など、考え方は人それぞれ。設定した住人になりきることで、暮らし方や場の使い方が、ブレずにイメージできるようになります。
ここからやっと物への落とし込みが始まります。しっかり住人になりきれていれば、物を決めていく作業は結構あっさりと進みます。例えば、本や食器、細かいところで言えば調味料の選び方や置き方にも住人の人間性や価値観は反映されるもの。細部に至るまで、「この住人ならきっとこうする」を当てはめていきます。
住人想定が甘かったり、捉えきれていなかったりすると、ここで沼にハマります。自分でも納得いかないし、社内会議でも「ピンと来ない。この人がこんな暮らしする?」というような、抽象的なツッコミを受けることに。「やっぱりな…」と心の中で呟きながら、“憑依”からのやり直しです。
全国のLOGWAYにある家々は140棟以上。そのひとつひとつで異なる住人が、その人ならではの暮らしをしています。全国のLOGWAYをまわって、自分の理想に近い暮らし方を探してみるのも面白いかもしれません。